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着物の虫干しってどうやるの?

  • 執筆者の写真: ishizukaseni
    ishizukaseni
  • 2024年10月25日
  • 読了時間: 3分

着物は、湿気や虫食いの被害を受けやすいデリケートな衣類です。そのため、定期的な「虫干し」が非常に重要です。今回は、着物の虫干しの方法やタイミングについて詳しく説明します。



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虫干しとは?

虫干しは、湿気や虫を防ぐための伝統的なお手入れ方法です。着物は、自然素材で作られているため湿気を吸いやすく、長期間保管しているとカビや虫の発生原因になります。虫干しは、着物を空気にさらして湿気を飛ばし、これらのリスクを軽減します。



虫干しをするタイミング

虫干しは、天気が良く湿度の低い日を選んで行います。理想的なタイミングは、年間3回行うのが望ましいです。それぞれ、湿気が多くなる前や乾燥した時期に行うのがポイントです。


1. 冬干し(1月〜2月)

冬の乾燥した時期に虫干しを行うのは、非常に効果的です。冬は湿度が低く、空気が乾燥しているため、着物にたまった湿気を効果的に取り除くことができます。寒い日でも天気が良ければ、虫干しを行いましょう。


2. 夏干し(7月〜8月)

梅雨が明けた直後、乾燥した晴天の日が続く夏は、着物をしっかりと干すのに最適な時期です。特に湿気を多く含んだ着物をこの時期に虫干しすることで、カビや虫食いを防ぐ効果が高まります。


3. 秋干し(10月〜11月)

秋の涼しい時期も虫干しに適しています。夏の湿気や汗が残っている可能性があるため、この時期に一度風通しを良くしておくと、次の冬に向けて着物を清潔に保管できます。



着物の虫干し方法

虫干しの方法は簡単ですが、いくつかのポイントを守る必要があります。以下に具体的な手順を紹介します。


1. 天気の良い日を選ぶ

晴れていて湿度が低い日を選びましょう。屋外で行う場合は、直射日光を避け、風通しの良い場所を選んでください。ベランダや軒下、広い部屋でも風通しが良ければ問題ありません。


2. 着物を陰干しする

着物を広げて日陰にかけ、風通しの良い場所で3〜4時間ほど乾かします。直射日光は避けてください。直射日光に当たると、生地が傷んだり色あせが進行してしまうため、必ず陰干しを行いましょう。


3. たとう紙・乾燥剤・防虫剤を交換して収納

虫干しが終わったら、着物を畳んで再び収納します。この際、新しいたとう紙をご使用いただくと、より良い保管ができます。また、乾燥剤や防虫剤も効果が時間と共に薄れていくため、定期的に交換することが大切です。防虫剤は着物に匂いが移らないよう適度な量をおすすめいたします。また、直接触れないよう薄い紙で包むのが良いです。



虫干しの注意点

  1. 直射日光を避ける日光は着物の色褪せや生地の劣化を引き起こすため、必ず日陰で干してください。

  2. 湿度の高い日は避ける。虫干しをする際には、湿気の少ない日を選ぶことが重要です。湿度が高いと逆に着物が湿気を吸い込んでしまうため、カビや虫の原因になります。

  3. 朝方や夕方以降は湿度が上がってしまいます。できるだけ15時頃までに取り込みはじめて、その日のうちに着物をしまいましょう。



まとめ

着物を長持ちさせるためには、年に2回〜3回の虫干しが効果的です。湿度の少ない時期を選び、適切に虫干しを行うことで、着物を虫食いやカビから守ることができます。大切な着物をいつまでも美しく保つために、ぜひ虫干しを習慣にしてみてください。


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